2016年9月21日水曜日

自分の中の、自分と関係のない性?

昨日の「性嫌悪の人は注意」以降の内容をもう少し引用して考えてみたいと思う。


引用元のボガート氏の論文もPDFで見ることができる。(こちら
ここで彼は、「Aセクシャルであるとともに、本人の性指向とつながりをもたない性的な対象をもつ」現象を、Autochorissexualismと名付けている。

「つながりをもたない」というのは、自分自身として実際に惹かれるわけではないけれど、パラレルワールドのような場所では明確に「指向の対象化」がされているという感じか。

また、例示のためにAVENへの書き込みが紹介されている。簡単に書くと、

「空想するのは常に創作上のキャラクターであり、知っている人や自分自身が出てくることはない」
「自分ではない第三者になっていて、参加するのではなく心の中でそれを見ている」
「それを見て興奮が起きるのではなく、興奮があるから起こるもので、自分が代役するのではなく、創作上のキャラクターの視点を自認する」

というものだった。

たしかに実生活上の性指向と欲求時(と言えばいいのか?)の対象が違っていたって、そういうものだと認めてしまえば、Aセクシャルライフを送る分にはなんの支障もない。
この研究は「こういう空想があるってことは、Aセクシャルじゃないのかも……」という人たちの不安感を拭ってくれるものであると思う。


……ここまで自分のことは書かないできたが、非常によく分かる部分があるということを言いたい。だからすごくありがたかった。

ありがとうボガートさん、学者のみなさん。



読解が間違ってなければいいけど。



追記:
改めて補足記事を書きました。こちら

0 件のコメント:

コメントを投稿